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清水建設、既存超高層建物の外壁をガラスファザードに一新

「リファインファクトリー」の開発に成功 清水建設(野村哲也社長)は日本ビソー(矢頭成元社長)、コシハラ(越原良忠社長)と共同でこのほど、既 存超高層建物の外壁をガラスファサードに一新する改修技術「リファインファクトリー」の開発に業界で初め て成功した。 これにより、ビル営業を続けながら既存建物で外装改修工事を施工でき、設備改修工事などと合わせて行うこ とで、建替えに比べてほぼ半分のコストで最新ビルと同等の外観・機能に変えることが可能となる。 今回開発した「リファインファクトリー」は、上階から下階へ向かって一階ごとに施工階を区切り、既存外装 のPC板の取り外し作業と、ガラスカーテンウォールなど新外装材の取り付け作業を行っていくもの。 同技術の特徴は、施工階でこれらの作業ができるようにするため、建物最上部の架台から(1)外周養生を目 的とする外部吊り「養生ステージ」(2)作業員が乗って作業するための「ゴンドラ足場」(3)取り外した PC板や新外装材などの資材を搬送するための「資材搬送システム」を吊り下げ配置したことなど。 これにより、取付け・取外し作業と資材搬送が自由に行えるようになり、従来できなかった超高層ビルの外装 リファイン工事が可能となった。工期は、20階建ての事務所ビルでPC板外壁をガラスカーテンウォールにリ ファインする場合、最短で1年となる。 外装のリファインと合わせて、設備改修工事や内装工事など全面的なリニューアルを行うことで、建替えに比 べてほぼ半分のコストで既存建物を最新の新建築物と同等の外観・機能に変えることができる。また、ビルの 営業を続けながら施工できるため、改修中もテナント収入なども得られる。 この「リファインファクトリー」に関しては、技術面・安全面を検証するため、2003年に同社技術研究所内 で、旭硝子ビル建材エンジニアリングの技術協力を得て実証工事を行い、そこで明らかになった開発課題を解 決し、今回の開発に成功した。 同社はすでに、中低層建物用に適した改修技術に関しても、その開発・実用化にめどをつけており、コスト 面・施工面などの実証実験を経て今年度内に中高層用ビル用リファインファクトリーの技術の完成をめざす。

2006年02月04日
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