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戸田建設、ボス供試体用いたRC構造物検査法

戸田建設(株)(加藤久郎社長)は独立行政法人土木研究所(坂本忠彦理事 長)と共同で、2002年度から構造物のコンクリート強度を直接調べる方法とし て「ボス供試体を用いたコンクリート構造物の品質検査方法」の研究を進めて いたが、このほど実用化にめどをつけた。 《土木研究所と共同研究、実用化にめど》 ボス供試体による強度試験方法は、コンクリート打設前にコンクリート構造物 の型枠に、あらかじめボス型枠を取り付けておき、構造物の型枠にコンクリー トが打設されると同時にボス型枠にもコンクリートが充填され、凸部状の角柱 供試体が整形される。このボス供試体を所定の管理日にコンクリート構造物か ら採取し、圧縮強度試験によってコンクリート強度を確認するもの。 構造物から採取したボス供試体は、加圧面を研磨しないでそのまま圧縮強度試 験をすることができる。また、材齢1日から任意の材齢で強度を求められるこ とが確認されている。実大施工試験及び現場適用実験で、コア供試体の強度と ボス供試体の強度を比較したが、両者の強度は非常に相関性が高く、コンクリ ート構造物からコア供試体を採取しなくても、ボス供試体により構造物そのも のの強度を得ることができる。
今回の共同研究では、強度試験のほかに、ボス供試体を用いたコンクリート構造物の耐久性試験方法として、 コンクリートの中性化深さの試験及び飛来塩分の浸透深さの試験を実施したが、いずれの試験でもボス供試体 が耐久性試験用供試体として十分活用できることが確認できた。 現在、戸田建設と土木研究所は国土交通省発注の橋梁現場において、同試験方法によるコンクリート構造物の 強度試験の適用実験を重ねており、実構造物の施工でも十分適応できる品質管理手法であることを確認してい る。今後はコンクリート構造物の品質管理手法として現場への実用化をめざし、ボス供試体を用いたコンクリ ート構造物の圧縮試験方法のマニュアル策定へ向け準備を進めていく。 【写真上はボス供試体の圧縮強度試験、図下はボス供試体の概念図】
2006年02月13日
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