大阪府建設業振興策研究会の現場見学会、肢体不自由者更正施設で
現場では、大成JVの柴田光男所長らスタッフが一行を出迎えた後、見学に先立ち事業と工事概要の説明が行 われた。この中で挨拶に立った吉田技監は「人材確保と育成の観点から建築を学ぶ若い人達に現場を見てほし い」と見学会開催の趣旨を述べ、「建築物は多くの人達が集まって造っていることや専門技術を見てもらい、 建築に対する関心と理解を深めてほしい」と呼びかけた。 次いで、JV並びに設備担当者らの案内により作業所内を見学。更正施設では病室からリハビリなどの各エリ アを、支援施設では通常は体育館として、災害時に患者収容場所となる大空間のフロアなどをつぶさに見て回 り、また現在は仕上げ工事となっているため、天井や床などの内装工事での専門工程の作業を見学することも できた。 見学終了後には活発な質疑応答が行われ、「設計図書の作成にかかる時間は」や「S造とRC造の使い分けの 違い」、「地震に対する建物の備えは」などの質問に対し各担当者が丁寧に答えていた。 建物は、総合医療センターに隣接する敷地4万6,546.07?に、RC造1部S造3階建て塔屋一階、建築面積 3,855.003?、延床面積1万0,079.288?の規模で建設。竣工は2007年2月20日の予定で、工事ではこれまで、 約17万時間にわたり無事故・無災害を継続中。 大阪府建設業振興策研究会は、大阪府と大阪建設業協会など在阪の建設5団体で構成。府内の建設業に係る諸 問題についてを検討しており、その重要課題に「優秀な人材の確保と育成」を上げ、業界イメージアップの一 環として現場見学会を実施しているもので、今後も実施していきたいとしている。
2006年11月29日
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