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近畿整備局・淀川水系流域委が再開

    委員長に宮本氏(前近畿整備局河川部長)     近畿地方整備局は9日、7月27日に開かれた国の社会資本整備審議会河川分 科会で、淀川水系河川整備基本方針(案)が了承されたことにより、今年1月 から休止していた淀川水系流域委員会を再開した。 新たな委員の選定に当たっては、公募方式を採用し、さらに第3者で構成した 推薦委員会を経て、旧メンバーと新メンバーがほぼ半々となるよう、また年齢 的なバランスみながら24名の委員を選定。 この中から前近畿整備局河川部長の宮本博司氏(?樽徳商店代表取締役)が投 票によって新委員長に選ばれた。今後のスケジュールは、近畿整備局が8月中 に原案を提出。委員会は12月まで継続的に委員会を開いてこの原案を審議 し、案を作成する。これを受けて近畿整備局が、今年度内をメドに同河川整備 計画を策定する方針。 委員会では、旧委員長から「今後の淀川モデルとなる河川計画をつくってほし い」といった要望が寄せられた後、これまでの経緯や今後の進め方に関する河 川管理者の考え方が示された。
この中で近畿整備局の谷本光司河川部長は、平成9年に河川法が改正されてから10年経過し、これに伴い新 たな淀川水系の河川整備計画の策定に向けて平成13年2月に委員会を設置して、透明性、客観性、住民参加 の視点に立ち、6年にわたって議論してきたこれまでの経緯を説明した後、「近畿整備局としては、来年の3 月まで河川整備計画を策定したい。 今後は具体的な議論に入っていただくことになる。それにあたっては効率的・効果的な審議が行えるようお願 いしたい」と述べた。   委員長に就任した宮本氏は、昭和53年3月京都大学大学院工学研究科土木工学修了。同年4月建設省(現国 土交通省)入省し、中国地方建設局苫田ダム工事事務所長、中部地方建設局河川部河川調査官、水資源開発公 団長良川河口堰建設所長、河川局開発課建設専門官を経て、近畿地方整備局淀川河川事務所長、河川部長の要 職を努めた。 宮本委員長は就任のあいさつで、まず長良川河口堰の建設にふれ、「河川行政に対して、住民が不信感を抱い ているのを感じた。いまも洪水調整や水資源開発だけでなく、自然の生態系や環境面に対して多様な価値観が 生まれている」と河川行政に携わってきた思いを語った。 この行政と住民との間に生まれたギャップや行政への不信感を克服するためには、「行政と住民は、きちんと 相手の胸をめがけてキャッチボールをしなければいけない」と強調。さらに河川部長の折りによく口にしてい た「隠さない」「ごまかさない」「逃げない」「嘘をつかない」ことを挙げ、「委員の方にも、この四つを当 たり前のように守っていただき、緊張感を持って運営に当たりたい」と抱負を語った。 【委員】 ▽綾史郎大阪工業大学工学部教授 ▽池野誓男元大阪府港湾局長、大阪の河川を愛する会会長 ▽岡田憲夫京都大学防災研究所教授 ▽川上聰NPO法人全国水環境交流会理事、木津川源流研究所所長 ▽川崎雅史京都大学大学院工学研究科准教授 ▽河田惠昭京都大学防災研究所巨大災害研究センター長 ▽河地利彦京都大学大学院農学研究科教授 ▽佐藤茂雄京阪電気鉄道?代表取締役CEO ▽佐野静代滋賀大学環境総合研究センター准教授 ▽澤井健二摂南大学工学部教授 ▽寶馨京都大学防災研究所教授 ▽竹門康弘京都大学防災研究所准教授 ▽田中真澄岩屋山志明院住職、鴨川の自然をはぐくむ会代表、NPO法人市民環境研究所副代表 ▽千代延明憲住民代表 ▽中村正久滋賀大学環境総合研究センター長 ▽西野麻知子滋賀県琵琶湖環境科学研究センター琵琶湖環境研究部門長 ▽橋爪紳也大阪市立大学都市研究プラザ教授 ▽本多孝IPNETーJインタープリテーションネットワーク・ジャパン事務局長 ▽水野敏明WWFJAPAN自然保護室 ▽水山高久京都大学大学院農学研究科教授 ▽宮本博司?樽徳商店代表取締役(元近畿地方整備局河川部長) ▽村上哲生名古屋女子大学教授 ▽山下淳同志社大学政策学部教授
2007年08月16日
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