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西日本高速道路、阪和自動車道みなべICから南紀田辺ICが開通

 地域産業の活性化、観光の振興に寄与  京阪神都市圏と紀南地域がグーンと接近―。 西日本高速道路(株)が建設を進めていた阪和自動車道のみなべICから南 紀田辺IC間(5.8?)が11日に開通した。地域産業の活性化や観光の振興に 大きく寄与する高速道路で、精鋭施工陣が環境保全に留意しながら安全第一 に工事を推進し、高品質に完成させた。
京阪神圏と紀南地域の緊密性を強化 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 和歌山県和歌山市から紀伊半島の海岸沿いを辿って三重県に至る一般国道42号は、和歌山県南部地域におけ る唯一の広域幹線道路として地域の活性化に寄与している。しかし、厳しい線形に加え、異常気象時通行規 制区間や渋滞発生地点等があるため、代替機能の強化などが求められていた。一方、雄大な自然、悠久の文 化・歴史を誇るとともに、黒潮洗う海岸線やマリンブルーの海、さらには白浜温泉などの豊かな観光資源に 恵まれている南紀熊野地域は、?高速道路空白地帯?であるため、高速道路による国土軸への直結が喫緊の 課題となっている。 こうした?ラブコール?に応える大動脈として大きな期待を集める近畿自動車道紀勢線は、大阪府松原市を 起点とし、和歌山県和歌山市および田辺市を経由して三重県多気郡勢和村に至る延長約336?の高速自動車国 道。京阪神と南紀を結ぶ幹線道路として、輸送時間の短縮や一般国道42号の混雑緩和を図るとともに、地域 相互の産業・経済・文化の交流ならびに観光の振興など、地域発展の原動力となるもので、「東南海・南海 地震」の発生時における?命の道?としての役割も果たす。   和歌山県が標榜する半島性からの脱却に大きく寄与するその近畿自動車道紀勢線の一部を構成する阪和自動 車道は、一般有料道路の湯浅御坊道路(有田ICから御坊IC間)を経由し、和歌山県田辺市に至る延長約 129?の高速道路。これまでに、松原ICからみなべIC間の約123?が開通していた。   これに引き続いて11日に待望の開通を果たしたのは、みなべIC(和歌山県日高郡みなべ町徳蔵)から南紀 田辺IC間(和歌山県田辺市稲成町)の5.8?。その内訳は、土工延長2.4?(約41%)、橋梁・高架橋延長 1.5?(26%)、トンネル延長1.9?(33%)となっている。 2本あるトンネルのうち、工事延長906mの高津山トンネル(供用開始後の名称は梅の郷トンネルで、標示は 910m)は、2006年12月16日に貫通。一方、工事延長987mの芳養トンネル(供用開始後の名称は南紀田辺 トンネルで、標示は990m)の施工においては、直上に位置する芳養団地への発破振動を抑制するため、先行 芯抜き工法や割岩工法を採用して慎重に掘進し、2006年9月19日に貫通を果たした。また、田辺インターチ ェンジの施工(田辺IC南工事)では、岩盤切削機による硬岩掘削を推進するなど、周辺に対する騒音防止 等に万全の対応策を講じるとともに、法面の植生工にファイバーステップ工法を採用して緑化に努めたのも 特徴となっている。 精鋭施工陣が高度な技術力を駆使しながら工事を推進したみなべICから南紀田辺IC間の開通により、京 阪神圏と和歌山県南部地域(紀南地域)との緊密性が一段と強まり、地域産業の活性化および発展を促進。 また、定時性や走行性ならびに観光地へのアクセス性が向上し、地域のさらなる観光振興に寄与するととも に、みなべICから南紀田辺IC間において通常時約15分、渋滞時約50分の時間短縮が見込まれている。 ?ぐるっと、紀伊?の実現をまた一歩前進させたみなべICから南紀田辺IC間は11日、南紀田辺IC本線 上において10時から催された開通式典やテープカット、祝賀パレードに引き続き、15時から供用を開始し た。
2007年11月13日
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