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世界初の仏教総合博物館 龍谷ミュージアムを建設

 龍谷大学創立370周年記念事業  2009年に創立370周年を迎える龍谷大学(京都市伏見区、若原道昭学長)が 「龍谷ミュージアム」を建設する。同ミュージアムは創立370周年記念のメイ ン事業の1つで、世界初の仏教総合博物館となる。1639年に西本願寺境内に 設けられた学寮に始まる同大学は、学制更改により学林、大教校、仏教大学 と名称を改め、1922年、旧制大学令により龍谷大学と改称。その後新制大学 令により、4年制大学として認可され、2009年に創立370周年を迎える。同大 学ではこれを記念し、式典を執り行うとともに、記念事業を実施するもの。
同ミュージアムは、京都市下京区の西本願寺正面に位置する本願寺会館と本願寺同朋センターの跡地(京都 市下京区油小路正面下ル玉本町206他)に建設。浄土真宗だけではなく、仏教(釈尊=釈迦)の誕生からアジ アへの広がり、日本の仏教への展開までをわかりやすく紹介し、仏教の全体像がわかる総合的な博物館とし て整備され、私立大学が開設する博物館としては国内トップクラスの規模となる。 同大学が有する仏教を中心とした歴史的文化財と西本願寺が所蔵する国宝・重要文化財等の貴重な法宝物を 収集・整理・保存し、調査・研究を加え、展示公開する博物館本来の機能を果たしながら、同大学が総合大 学として展開してきた教育・研究機能を融合させることにより、「知のコミュニティ」を形成、世界的な仏 教研究の推進拠点として展開しながら社会に開かれた大学として学術振興に寄与することを目指す。仏教に 関する学術情報が地域や世界に360度広範囲に波紋のように広がることを建築コンセプトとし、すだれ状のル ーバーを堀川通側の外観デザインに取り入れるとともに、周囲のまちなみと調和のとれた外観とし、近隣住 民や観光客の交流の場として一階の一部をオープンスペースとして開放する。 建物はRC造地下1階地上3階建て、敷地1,670?、建築1,350?、延べ4,390?、展示1,010?、収蔵510?の 規模を有し、2009年6月着工、2010年7月竣工の予定。設計は日建設計、施工は淺沼組。開館予定は2011年 4月1日。事業費は33億円。 地下1階はエントランスホール、光が直接入る中庭、事務管理スペース、1階はミュージアムショップやカ フェ、多目的室、2階はアジアの仏教をテーマとした展示室、3階は日本の仏教をテーマとした展示室で構 成される。2階には中国・新疆ウイグル自治区にあるベゼクリク石窟寺院大回廊の第四号窟を原寸大で復元 し高さ3.5m全長24mのL字型展示とし、3m角の巨大な仏教壁画を8面配置するほか、3階には定員約40人 のシアターを設置する。 同大学ではこのほか、ノーベル経済学賞受賞者講演会や全国八都市リレーイベント、記念式典ならびに21世 紀歴史大学シンポジウムなどの進取と伝統をテーマとした創立記念事業を展開する予定で、事業にあたり若 原学長は「370年という歴史と伝統を継承しながら独自性を発揮し、世界に向けた21世紀の大学像を創造した い」と話した。ミュージアムでは年二回程度をめどに、テーマを設定した特別展などを開催。2011年のオー プニング展覧会では「仏教の来た道(仮称)」を検討中で、貴重な文化財を多数展示する予定としている。
2008年12月16日
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